【備忘録】Faye/Sleepwalkerの開発環境とサークルの運営について

最近ブログ書いてなかったので、サークルで開発する際に必要だった諸々の備忘録を書きます。

未来の自分と、もしかしたら誰かの参考になるかも。

 

開発環境・クライアント

ゲームエンジン

Unity 5.6 -> Unity 2017.1.1 -> Unity 2017.4.8f1

2017へ移行した理由として、Timeline機能とPostProcessingStackが使用できるのが割と決め手になりました。

LTS版のUnity 2017.4.x系から動かす気はもうありません。

Version Control System(VCS)

git + git LFS

3Dゲームは大容量のバイナリファイルを扱うので、LFSはほぼ必須です。

特にバイナリファイルのgitのログは容量を無尽蔵に食い尽くしていきます。

 

クライアントはbashを使っていたり、SourceTreeを使っていたり、人によってまちまちです。

僕はbashを使ってCUIでぽちぽちしています。

AdobeXD,Photoshop,Illustlator

UIアーティストの方が使用しています。AdobeXDは優れたプロトタイピングツールなので便利です。

特に説明は不要

開発環境・サービス

github

有料アカウント + LFS用データパックで月1700円ほど

プライベートリポジトリで開発をしています。

Trello

タスク管理はこちらで、TodoボードとStoryボードの二種類を作成し

Todoボードにタスクをストック、毎月行うタスクをStoryボードで管理しています。

・Storyボード

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・ToDoボード

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基本スクラムの手法に則り、長いですが一ヶ月でスプリントを回しています。

Slack

サークル内でのコミュニケーションや開発進捗確認を行うためのチャットツールとして。

githubと連携し、pushされた際の通知を受け取っています。また、Googleカレンダーでの期日通知もついでにやってます。

基本的にチャンネルは全てprivateにして招待するチャンネルを選別することで、外注の方をSlackに招待した際にも困らないようにしています。

Google Drive,Google Calender,Google Groups,Gmail

Google系サービス色々

Google Driveにてデータ共有

Google Calenderで各自のスケジュールとサークル全体のスケジュール管理

Google Groupsでサークルメンバーのアカウントを一括管理

Gmailは言わずもがな。

特にGoogle Groupsでのメンバーアカウントの管理は、カレンダーの共有や全体スケジュールの管理で便利ですのでオススメします。

開発サイクル

月に1回の定例会議を行なっています。

毎月の共有事項話し合いやゲームプレイ、改善案出し合いからイベント参加そのほか議論タスク管理など、月の始めに行っています。

2週間に1回の時期もありましたが、共有事項が少なくタスクの進捗もそれほどないため、会議がダレ気味になってしまい今のペースになりました。

現在はよく回っています。

 

また、イベント参加後には必ずKPT形式での反省会を行なっています。

これはポストイット

Keep(継続していくべきよかったこと)

Problem(改善するべき問題)

Try(問題を踏まえ改善していく方法)

を壁に貼って出し合い、問題を明確にし解決していく手法です。これを導入することで全員の当事者感 <- これ大事 が生まれました。とても良いです。

金銭管理

金銭で揉めたくなかったので、責任者を僕以外にし、全てその人の管轄で行なってもらっています。

僕以外に責任を持ってもらった理由は「権力の分散」です。一人が権力を持ちすぎていいことは一つもありません。

毎月の支出、収入をスプレッドシートでまとめてもらい定例会議で共有してもらっています。

また、アセット購入などは全員で議論した上で、その人に承認してもらい初めて購入することができるようにしました。

タスク配分について

基本的に機能ごとに担当者を決め、敵なら**さん、UIなら**さん、という形で意図的に属人化させています。

サークルでの作業は全て本業の傍らになりますので、モチベーションを持ってもらう必要があります。

美味しいところは自分でやりたくなりますが、機能を全て任せてしまうことで当事者感を持ってもらい、また全員に均等に作業が行き渡るようにしています。

 

もちろん、設計やディレクションなどはゲームデザイナーの僕が行なっている上での話です。

これをやらなかったせいで、僕が全てを握ってしまい「俺いらないんじゃないか」と面と向かって言われ一度サークル崩壊間際になったことがあります。

 

まとめ

他にもあると思うんですが、備忘録なので思い出したら追記していこうと思います。

サークルの運営とゲーム開発って両立させるの難しいと思うんですよね、その点会社ってよくできてます。

社長とディレクターは分けるべきだなと常々思いますし、個々人を見て適切な対応をするのはとても難しいです。

 

現在のサークルメンバーは全員、技術はもちろん人間性自体がとても素晴らしい人達で、いつも助けられてばかりです。

でも助けられることが少なくなるのはレッドシグナルだと思うので、今の状態はそれなりに健全な方向に向かっているんだろうなと思ってます。

多人数をまとめるなら色々気を使いましょう。

 

終わり。